代表メッセージ

教員を目指した学生時代。とある素敵な出会いをきっかけに福祉の世界に飛び込みました。

✔︎ 飛び込んだ福祉の世界
知的・発達障がいのあるこどもや大人の方々と、24時間365日を共に暮らしました。
その後、県や市町村が委託する相談支援センターで10年間、1000人以上の障がいのある人や、ひきこもり、ニート、非行、不登校、気になる子などに出会いました。

その17年間で、様々な素敵な出会いと、時には望まれない別れを経験しました。

サービスの調整、生活相談、教育相談、療育相談、権利擁護、成年後見、就労支援、自立訓練、余暇の遊びや外出など生活に関わる全ての出来事を一緒に悩み悲しみ、一緒に成功し喜ぶ中で総じて感じたことの一部を綴ります。

✔︎ 途切れのない支援 から『途切れのない想い』へ
「途切れのない支援・切れ目のない支援」が流行り言葉のように使われる世の中になりました。

途切れてはいけないのは、繋がなくてはならないのは、紙ベースの「支援」ではなく、それぞれのライフステージで一生懸命関わっている家族、先生、支援者、地域の全ての人達のリアルな「想い」。

一方向に繋ぎたいと思っても、もう一方が必要性を感じていないと届かないことも多々あります。ひとりで繋ぐには大変なこともあります。制度上、繋ぐのが難しいこともあります。

「繋ぐ」のではなく「繋がり合いたい」とお互いに手を伸ばし、手を取り合いたい。

NPO法人いろ葉は、全てのライフステージに関わることで、
その「想い」を繋ぎたい。
こどもの人生史を語り継ぎたい。
「想い」の繋がる地域社会をつくりたいと強く願っています。

✔︎『ソーシャルインクルージョン(共生社会)』への想い
いろ葉の事業化に先立って、数年前から繋がり合えた有志の仲間たちと、非常に良質な「療育」を中心に据えた様々な活動を開始しました。
選択肢がたくさんある社会だからこそ、当たり前に楽しいことにもたくさん出会って欲しい、楽めるようになって欲しい。
それが現在のいろ葉の理念の基礎となっています。

✔︎ 認定社会福祉士が 発達支援をする理由
元来の「訓練の場としての療育」「楽しく安心できる居場所である療育」で完結するのではなく、さらに広く長い視野で将来を見据えた子育て、発達支援、環境づくり、地域づくりにチャレンジしていきたい。

近年「発達支援」という言葉は、「①発達支援」「②家族支援」「③地域連携支援」の3本柱の総称として、広い意味での「発達支援」として使われています。この3本柱はどれも欠くことができません。

また「陳情・要望型の福祉」という画一的で時に対立的、一方向的な福祉観から「提案・協働型の地域づくり」へと社会の意識を転換していきたい。

「ヒューマンサービスとして対価をいただいて支援を提供する。そのために研鑽する」という視点は大切に持ちながら、私たち いろ葉 では会員のみなさんや利用者のみなさん、地域のみなさんを“お客様”や“保護者”としてではなく、全てのこどもと地域全体のサポーターとして捉えます。

「みなさんにも同じ目標をもつ仲間であってほしい」

そう言うと大変そうで難しく感じてしまうかもしれませんが……
具体的には、少しでも笑顔で子育てができるように、楽しく生活ができるように、こどもの成長を一緒に喜べるように、親が気兼ねなく働けるように。キラキラ輝いているこども、キラキラ輝いている家族の姿を地域社会全体で喜べること。当たり前の日々を当たり前に笑顔で生活すること。

そうやってこの地域の子育て環境や 途切れのない想い はもっと繋がり育っていくと思います。
みんなが楽しく幸せに、みんなが豊かに暮らしやすい、みんなが誇りを持って働きやすい、人の広がりで地域を抱きしめるような、そんな社会をみんなで一緒に創りたいと願っています。